「信なくば立たず。」「由らしむべし。知らしむべからず。」の見本のような人

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小泉元首相:自然エネ開発で「脱原発依存」
毎日新聞 2011年9月18日 21時49分(最終更新 9月19日 0時05分)

 小泉純一郎元首相は18日、川崎市内で講演し「原発建設の費用を自然エネルギーの開発に使い、原発依存度を引き下げるべきだ」と述べ、「脱原発依存」を訴えた。また、「高レベル放射性廃棄物の処分に膨大な費用と数万年単位の時間がかかる」と指摘し、「原発は低コスト」としている政府の説明にも疑問を呈した。【高橋直純
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110919k0000m010093000c.html
http://megalodon.jp/2011-0919-0507-42/mainichi.jp/select/seiji/news/20110919k0000m010093000c.html

「信なくば立たず。」
「由らしむべし。知らしむべからず。」
の正確な意味は果たして何ぞや?
と自分自身で手元にある原典を再確認してみると・・・・・。

論語』泰伯第八
宇野哲人論語新釈』講談社学術文庫 227頁)

子曰、民可使由之。不可使知之。

子曰はく、民は之に由らしむべし。之を知らしむべからず。

[通釈]
一般の人民は上の感化によって人の行うべき道を行わせることはできるけれども、何故にかく行うべきかを知らせることはできない。

論語』顔淵第十二
宇野哲人論語新釈』講談社学術文庫 344頁)

子貢問政。
子曰、足食、足兵、民信之矣。
子貢曰、必不得已而去、於斯三者何先。
曰、去兵。
子貢曰、必不得已而去、於斯二者何先。
曰、去食。
自古皆有死。民無信不立。


子貢(しこう)政(まつりごと)を問う。
子曰(い)はく、「食を足し、兵を足し、民(たみ)之(これ)を信ず。」
子貢(しこう)曰(い)はく、「必ず已(や)むことを得ずして去(す)てば、斯(こ)の三者に於(お)いて何をか先にせん。」
曰(い)はく、「兵(へい)を去てん。」
子貢(しこう)曰(い)はく、「必ず已(や)むことを得ずして去(す)てば、斯(こ)の二者に於(お)いて何をか先にせん。」
曰(い)はく、「食(しょく)を去てん。古(いにしえ)より皆(みな)死あり。民(たみ)信(しん)なくば立たず。

[通釈]
子貢が政(まつりごと)を為(す)る道を孔子に問うた。
孔子、「政(まつりごと)を為(す)るには民の生活を安定にし、民の心を治めなければならぬ。
それ故、田制(でんせい)を定め租税を軽くして民の生命を支える食物を十分にし、
又民の生命を護衛する兵備を十分にし、
又民を教育して道徳を明らかにし、民が我(われ)を信じて叛(そむ)き離れることのないようにするのである。」
子貢「もし事変が起こって必ず已(や)むを得ず去(す)てなければならぬ場合には、この食兵信の三つの中(うち)で何を先に去(す)てますか。」
孔子「兵を去(す)てよう。」
食が足りて民が我を信ずれば兵が無くとも固く守られるからである。
子貢「必ず已(や)むを得ず去(す)てなければならぬ場合には、この食信の二つの中(うち)で何を先に去(す)てますか。」
孔子「食を去(す)てよう。民は食がなければ必ず死ぬ。しかし、死は古(いにしえ)から人の皆免(まぬか)れられないものである。民が我を信じなければ、民は生きていても自立することはできない。むしろ死ぬほうが安心である。」

工エエェェ(´д`)ェェエエ工

為政者は兵や食を去(す)ててでも民を大事にしていなければ話にならんのだ! 』の間違いじゃないの?

曲学阿世の徒が根本的に間違った解説を流布してしまっているような気がする。
ま、その曲学阿世の徒は、当然、為政者の下っ端ですらないわけであるからして、放置プレイしておくか・・・・。