産経新聞主張:小沢被告公判 「秘書任せ」とは情けない

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小沢被告公判 「秘書任せ」とは情けない
2012年01月11日03時53分 MSN産経ニュース 

 「私の関心と仕事は天下国家の話」で、それ以外のことは「すべて秘書に任せていた」のだという。民主党元代表小沢一郎被告が東京地裁で被告人質問に臨み、持論を展開した。

 公判前には「法廷の場できちんと事実関係を明らかにする」と語っていたが、その姿勢は見えない。まず公判で、国民の疑問に自らの明快な答えを出すべきだ。それなくして、天下国家を語る資格はあるまい。

 資金管理団体陸山会」の土地購入をめぐり、小沢被告は政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で強制起訴された。

 公判の最大の焦点、土地購入のために用立てた4億円の出どころについて、小沢被告は 現金で所持していたもの。両親からの相続や本の印税、40年間の議員報酬」などと述べ、 ゼネコンからの裏献金受領については「(検察側の)ばかげた推論」と否定した。

 これまで小沢被告は、4億円の原資について献金」「銀行融資」「自己資金」と説明を二転三転させてきたが、この日も詳細な説明はなかった。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120111/trl12011103370000-n1.htm
http://megalodon.jp/2012-0116-0617-29/sankei.jp.msn.com/affairs/news/120111/trl12011103370000-n1.htm

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 自身の政治資金についてはこれまで「すべてオープンにしてきた」と胸を張っていたが、公判では「収支報告書を見たことも、確認したこともない」と、 「すべて秘書任せ」を強調した。

 土地購入について、収支報告書への記載を1年ずらしたことについても「(秘書には)批判を緩和したい、マイナス面は避けようという配慮はあったろう。私とは違う心境があるかもしれない」と秘書の独断をにおわせた。

 政治資金規正法の趣旨について問われると「正確に理解しているわけではありません」とも述べた。自らの関与を一切否定しているが、仮にそれで無罪となったとして、政治家としての責任はどうなるのか。秘書3人がすでに有罪判決を受けている責任からも逃れることはできない。

 一方で政治情勢については能弁で、政権交代後、「菅(直人)さんが首相になり、消費税などの話をほとんど皆に諮ることなく持ち出して参院選では惨敗した」と党の執行部批判まで行った。

 判決の行方とは別に、国民はこの公判で、小沢被告の政治家としての資質に注目している。「秘書任せ」で逃げ切ろうとしている政治家を、信用できるか。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120111/trl12011103370000-n2.htm
http://megalodon.jp/2012-0116-0616-05/sankei.jp.msn.com/affairs/news/120111/trl12011103370000-n2.htm